ブルーオーシャン戦略とは

企業戦略の理想はブルーオーシャン戦略になります。

一言で言うと、競争相手のいない未開拓市場を指す言葉です。

今回はこのブルーオーシャン戦略という考え方と、その考え方がウェブの施策にどのように関わるのかをご紹介したいと思います。

穏やかで争いの無いイメージを表す言葉

ブルーオーシャンのイメージは穏やかで争いの無い晴れやかな海となります。

反対の意味の言葉は「レッドオーシャン」と言って、血みどろの争いを示すイメージになります。

その昔、欧州では胡椒一粒は黄金一粒と言う時代があり、産出国から船を使って輸送することで莫大な利益が得られました。

当然それだけの利益を狙って海賊の襲撃などもあり、文字通り血の海と化す争いがありました。

それらの争いを避けるためには、航路選びが大事となります。

上手く行けば誰もいない穏やかな海を進むことができ、下手を打てばたちまち海賊などと血みどろの争いとなってしまいます。

これがブルーオーシャン、レッドオーシャンのイメージです。

つまり、経営戦略の部分で、競争相手との関係に焦点を当てた考え方(フレームワーク)がブルーオーシャン戦略になります。

特徴としては、ブルーオーシャンの市場は競争相手がおらず、先行参入している状態(あるいはそれが維持された状態)なので利益率は高く、非常に儲かる市場であると言えます。

主な4つの参入障壁

先のイメージに則れば、ブルーオーシャンは競争相手の裏をかいたり、知らない航路を使うことで実現できます。

しかし、実際にはそう言ったものは相手も学習しますので、すぐに真似されます。

ブルーオーシャンはすぐにレッドオーシャンに変わってしまうのです。

そこで大切になるのが、参入障壁という考えです。容易に真似されないための壁ということです。

これは主に4つあると言われています。

1.独自の歴史的条件

日本最古の株式会社として有名があります。

金剛組という会社で、創業は578年だそうです。実に1,400年以上の社歴があるわけです。

「最も古い歴史を持つ企業」ということで知名度を得ることができますし、一般的に社歴は信用を生むことができます。

もし仮に今から新しく企業を作るとして、同じだけの社歴を得るには1,400年以上が必要になるわけです。

これは模倣困難だと考えられます。

似たようなうたい文句としては、「創業当初から継ぎ足しで使用している秘伝のタレ」などが分かりやすい例となります。

参入障壁の分類としては時間に由来するものと言えます。

2.因果関係の不明性

上記で少し述べていますが、模倣困難なものは参入障壁となりえます。

模倣困難な資源という観点で言えば、再現性が無いものがあてはまります。

これは芸能人が典型的な例となります。

人気があるなら真似をすれば良いのに、真似をしても同じような人気にはならず、二番煎じとされてしまいます。

参入障壁の分類としては人に由来するものと言えます。

3.社会的複雑性

「非物理的で社会的要因によるもの」も参入障壁となります。

例えば信用調査会社などが挙げられます。

信用調査会社は大手として、帝国データバンクと東京商工リサーチの2社で寡占状態となっています。海外の企業データを扱う企業が新規参入してきたことがありますが、事業の拡大は中々うまく行きません。なぜか?

自身の企業の情報について、海外のよく分からない企業へ話をしたりしないからです。

調査会社側にしても、支店を”経済圏ごと”に設置して地元の人間を雇うことで調査のしやすさという経営資源を得る工夫をしていると聞きます。(例えば長野と松本、新潟と長岡など経済圏・文化圏ごとに支店を分けているなど)

こういった社会的要因が経営資源となる場合、模倣困難性は高くなります。

4.特許

法律による参入障壁が特許です。

特許と言えば、薬品業界や製造業などでよく挙げられる話になりますが、ここでは例として航空業界を挙げておきます。

「カボタージュ規制」というルールが存在しており、海外の航空会社が自国内を運行することを規制する取り決めです。

つまり、自国内の運行については法律的な取り決めにより、参入障壁があるということです。

したがって競争がある程度規制されるために、JAL、ANAともに高い利益率を上げることが可能となります。

LCCがここに参入したことで一時期競争が発生すると思われたこともありますが、JALもしくはANAの傘下になりますので事実上競争ではなく、異なるセグメントへのアプローチとなっています。

また、9.11の際やコロナの際など、大きな事件が発生した際には航空業界は大きくダメージを受けます。だからと言って国家として航空業を無くす判断は早々にできないため、一定以上の保護が必要となり、ブルーオーシャンの状態が保たれることは確実と言える業界です。

決めごととして参入障壁が築かれていると言えます。

ウェブ施策で用いられるブルーオーシャン戦略とは?

ウェブに関連して用いられる「ブルーオーシャン」とは、主に広告の集客施策を考慮する中で語られることが多くあります。

ウェブ広告は、リスティング広告やディスプレイ広告など、様々な広告の形態がありますが、いずれも「人気があるものは高い」という特徴があります。

誰でも考えられる集客方法は競争が激しく、利益率が低くなるのです。

裏を返せば、誰も注目していないキーワードや方法で集客することでコストを安く抑えることができるということです。

これが「ウェブにおけるブルーオーシャン」です。

新しいキーワードや集客方法を用いて、高い利益率を保ちたいという考えです。

そして新しいキーワードや集客方法は、いずれ真似をされ、広告単価が高くなり効果が薄くなっていくという宿命にあります。(レッドオーシャン化)

先ほどまで述べてきた「ブルーオーシャン戦略」と共通するものであり、ウェブの集客という限定的な範囲となりますが、このフレームワークを用いて解決していこうということで語られる内容となります。

まとめ

ブルーオーシャン戦略が、競争のない利益率の高い市場を開拓する戦略であることを説明しました。

また、参入障壁として特に強いと言われる4つの障壁について説明しました。

施策を考える際の方針として参考にしてください。

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